2月10日私はバドミントンの試合で広島へ出かける予定（泊）をしていた。そうすると、家には娘ひとりになる。
仕事で泊まりもあり「友達を呼んでもいいか」との問いに大して疑問も抱かず、「ひとりよりはましだ」ぐらいに考えて「いいよ」といったのは確かだったけれど、
まさか、アルプスの友達だとはしばらくは知らなかった。
クラブかクラスの友達だろうと思っていた。（それも、初めてではなかったので）
それが、アルプスの友達だとわかり少々驚いたが、娘は本当に楽しみにして、心も部屋もちゃくちゃくと準備をしていた。
わたしには、晩御飯もなにも作らなくてもいい。
全部自分達でするから、
「お母さんがいないから、泊めるんや。家にいるとみんな気い遣うやろ。」
彼女はそういって、11日にみんなが帰ってから帰ってくるようにと、
反対に注意を受けていた。
前日9日の夜、ひとりの友達のお母さんから電話があった。
内容は「こどもたちが、親のいないときに泊まる約束をしているようだがご存知ですか？」ということで
了解している、と答えると、大変驚いた様子で、
「うちは、大人のいない家に遊びに行かせるわけにはいかない。うちに
来てもらうならかまわないが。」とのことだった。
おそらく、世の中の半数以上の親はその方と同じ考えなんだろうな、
と思うと、急に不安になってきた。
私が気軽に「いいよ」といったことは、無謀なことだったのではないのか？
もし、なにかあったら、責任は取れるのか？等々・・・
しかし、ひとり来られないことを聞いて、娘はショックで布団にもぐり
目だけ出して、もう泣きそうである。
いろんな考えの人がいることを話して、火の元、戸締り等気をつけるよういって、10日家を出た。
当日は、一日中別になんの連絡もなく、11日家に帰ると、
娘はくたくたに疲れて、ほとんど話をしないで寝てしまったがとにかく
本当に楽しかったということが、表情から読み取れた。
今度また、同じ話があったら、はたして「いいよ」っていえるかどうか
自分の中でまだ答えが出せないでいる。