中学2年生になって8年目のアルプス。最後の”やまびこ”に参加しています。いったいどんな力がここにはあるのでしょう。
学校では教科書も出さず、学習用プリントさえ「ごみになる」と先生に返し、クラブもさぼりがち、家ではごろごろしている彼女が、なにが何でも、夏の15日と春、冬のスキーは欠かせない、というのです。
夏の費用は、親にとって決して安いものではありません。
どうしても、新しい帽子が欲しかった彼女は、アルプス用こづかい
3000円から、Tシャツと帽子を買い、こづかいは500円で行きました。
見送りなし、お迎えなし。
それでも、やっぱりどうしても、アルプスだといって出かけました。
アルプスでは学校でも、家でも見せたことの無い顔の別人の彼女が
毎日、のびのび過ごしているのでしょう。
今が、1年のうちで、彼女にとって”いちばん”の期間なのです。