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会の前代表・綾崎と申します。1983年に事務局を立ち上げ、長い間会務に携わっていました。
季節の子ども会をやる会場は駒ヶ根市を流れる天竜川の東側、「竜東」と呼ばれる地域にあります。
そして、竜東地区は地元で「地震で揺れにくい」かつ「台風の影響が小さい」場所として知られています。
前者については、フォッサマグナ西端の中央構造線の西側にあるため古い地層の上に位置していることや、真偽は定かでありませんが赤石山脈(南アルプス)北部の山塊が重しになっているなどと言われています。後者は南北東方が山で、少し離れた西方にも木曽山脈(中央アルプス)がそびえ立っていることによります。
そして、会が始まって半世紀、私が関わってから47回めの夏ですが、会期中に地震を感じたことは過去に数度しかありません。それらも、発表された震度より2段階ほど小さいのが通例で、実際に昨夜19:57の神奈川県西部が震央の地震も、気象庁発表では駒ヶ根市は震度1ですが、山ろく荘近くで暮らしている私は何も感じることができませんでした。
伊那谷で過去最も被害が大きかった地震は1854年の安政東海地震でしたが、駒ヶ根市を含む上伊那地方の竜東地区では、地震被害の記録が一切見つかりません。昔から言葉や文化などの記録がしっかりしているにもかかわらず、です。
自然災害については当然ご心配の方も少なくないと存じますが、そもそも野外活動はリスクにどう向き合うかを問われ続ける営みです。現実には落雷、溺水、転落、有毒生物咬傷、交通事故など、地震や台風以上に恐ろしい危険が潜んでいます。それでも集団野外活動で得られる体験の貴重性を重視し、参加くださっている会員の方々に、改めてご理解の一助となれば幸いと存じ、投稿する次第です。
[参考]安政東海地震における伊那谷の被害
https://www.histeq.jp/kaishi/HE36/HE36_099_109_sakamoto.pdf
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